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2017年6月18日学習内容

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 「死後世界観」 その1  幽界について

学習のポイント ――― 幽界は、本格的な霊界に入るための過渡的な世界

今回から、数回に分けて「死後の世界」について学習していきます。死後の世界について学ぶとき、「幽界」と「霊界」に区別して述べることが多いのですが、2つの世界があるわけではありません。「幽界」は、霊界の一部であり、霊界の中で最も下の世界です。地上世界に一番近い世界が「幽界」です。

「幽界」は、本格的な死後の世界である「霊界」へ行くための準備をする場所です。霊界は、純粋な霊的世界ですから、地上的意識のまま霊界へ行くことはできません。先回学びましたが、死の直後、多くの霊は死んだことが分からず、混乱しています。その後、さまざまな出来事を通して死を自覚し、霊体の調整がなされて、幽界へ赴きます。なかには、死の自覚が持てず、地縛霊となって、長い間、地上近くに留まり続ける霊もいます。

いずれにしても幽界にいる霊たちは、まだ地上的意識を持っていて、純粋な霊的意識に至っていません。そこで、幽界で地上的意識・地上臭を拭い去るというプロセスを歩まなければなりません。それを「霊的純化のプロセス」と言います。幽界の一番の目的は、霊的純化をするということです。霊的純化が成されると、やっと霊界へ入っていくことができます。
つまり、幽界は霊界へ行くために霊的純化をする場所であり、過渡的な死後の世界ということです。

霊的純化のプロセスは、次のようになります。
幽界は、自分の欲望がなんでも叶う世界です。心で思ったことが形体化します。家がほしい、車がほしい、靴や洋服、おししい食べ物など、好みのものが次々と目の前に現われます。こんな幸せなことはありません。誰もが、幽界は天国だと思います。

しかし、食べても食べてもまた現われてくる食べ物、次々に出てくる自分の好みの世界も、それが長く続くと、やがて飽きてくるようになります。地上的な欲望や喜びだけを追い求める世界に嫌気がさし、自然に地上的欲望・物質的欲望を捨て去るようになります。

それと同時に、霊的本性が目覚め、霊的なことを求めるようになります。無理やり他人から強要されるわけではなく、幽界での生活を通して、おのずと本人の心が霊的な方向を目指すようになるのです。
そして、人間の霊的本能として、「もっと霊的成長がしたい」と思うようになります。すると、自動的に眠くなってきて、気が付いたら霊界へ移動しているのです。

この「霊的純化のプロセス」を詳細に伝えているのが『500に及ぶあの世からの現地報告』です。地上に送られてくる霊界通信の多くは、幽界レベルからのものですが、『500に及ぶ…』は、幽界の様子を伝えているだけではありません。地上時代にロンドンで花売り娘として生活していたローズという女性を通して、幽界で一番重要な霊的純化の様子を、具体的に伝えています。その意味で、『500に及ぶ…』は、たいへん価値のある霊界通信と言えます。

初めは幽界での生活に満足していたローズですが、やがて霊的本性が目覚め、次のような言葉を残して霊界の高い界層へ旅立っていきました。
「本当になくてはならないものは、心や霊に関わることなのです。」
地上に生きる私たちにとっても同じです。物質的なものは、何の価値はありません。霊的存在である人間にとって、一番重要なのは、霊に関わることです。私たちは、霊的成長をするために地上に生まれ、死んでからも霊界で成長し続けていきます。物質に囲まれた地上世界で、「霊」を中心に生きていくことは、多くの困難がともないます。その困難に立ち向かってこそ、地上人生が価値ある歩みになるのです。

参加者の感想

霊界で本格的な歩みを始める前に、幽界で霊的純化を行う、という神の仕組みを学びました。そこから、神の愛の深さの一端を知ることができたと思います。言葉ではうまく表現できませんが、そうした仕組みを創られた神に感謝するばかりです。神の愛に応えるためにも、霊的真理の学びを深め、真理普及に努めたいと思います。

幽界では意識の調整がなされ、自分が次の段階へ進もうと決意したとき、霊界へ移動することを学びました。自分のことを考えたとき、きっと自分では気が付かない地上臭をたくさん持ってしまっていると思います。死を迎えるまでに、少しでも地上臭を拭い去り、死後、人類救済のための道具として、少しでも役に立てるように、日々、実践と真理普及に努めていきたいと思います。ローズが言っていた「本当になくてはならないものは心や霊に関わることなのです」という言葉をしっかり心に留めておきたいと思いました。

今日は「霊的純化」という新しい言葉を覚えました。地上臭を拭い去る霊的純化のプロセスを、うなずきながら学ぶことができました。人間は霊的存在であるため、幽界の自己満足の世界で幸せに暮らしていても、いつか必ず目覚め、霊的本能が動き出します。ローズからの通信を通して、神の配慮や指導霊たちの温かい思いが伝わってきました。幽界も素晴らしい世界ですが、私はまだまだ地上でやるべき仕事が残っています。地上で真理普及のために頑張っていこうと思っています。

幽界は思ったことが叶い、自己満足が繰り返される世界です。自らが「これではいけない」と思い、本当に大切なものは霊的なものだと気付かなければなりません。幽界の生活や環境は、すべて神の配慮であることを認識しました。私たちは、死後の世界の正しい知識を地上で手にし、学べる時間を与えていただいています。そのことに責任を持ち、実践に励んでいきたいと思います。

幽界については、おぼろげに理解していましたが、今日はしっかりと頭の中で整理することができました。特に、幽界は霊界に行くための準備の世界であり、霊的純化のプロセスであることが理解できました。多くの人は、スピリチュアリズムを知らず、幽界で多くの時間が必要です。私たちのように地上で霊的真理の理解を深めることができることは、とても幸せなことであり、幽界での生活を最小限で済ませる可能性があります。一人でも多くの人が地上で霊的真理を学べば、地上や幽界の底上げができるということをイメージすることができました。

シルバーバーチによって完成された最高の死後世界観を知ることができました。それは、人類にとって大きな進歩につながることが分かりました。幽界での素晴らしい生活も過渡的なものであり、霊的純化のプロセスを踏んで霊界に入っていきます。今日学んだことは貴重な霊的知識ですが、それとは縁のない人がほとんどです。それは本当に残念なことです。時期のきた人との出会いを心から願っています。

幽界における霊的純化のプロセスを学びました。ローズが幽界から移動するのをためらったのは、それが恐ろしかったからだと思います。私たちスピリチュアリストは、背後霊からの導きを信頼し、恐れを克服して次のステップに踏み出す訓練を受けています。摂理にそった正しい歩みをしていれば、最後は必ずよきように計らってもらえる、という確信を持っています。こうした点から見ても、私たちスピリチュアリストは、恵まれた教育を受けていると思いました。

死後世界観についてはこれまで何度も学習してきましたが、今回の学びを通して、幽界の様子が、本当にリアルに伝わってきて、とても身近な事としてとらえることができました。ローズが地上臭を拭い去って霊界入りするまで、実に十数年のときを要しています。幽界におけるローズの霊的純化のプロセスは、霊的真理を知らない一般の人々の代表だと思います。私たちは霊的真理を手にし、しかも実生活に活かすための努力をしているため、わずかな期間で霊界入りできるのではないかと思います。
真理を知った私たちは、死んでもすぐに自分が死んだことに気が付くはずです。そして、迎えにきてくれた指導霊の言葉に素直に従い、早く幽界を卒業し、人類救済のために高級霊のお手伝いがしたいと思いました。


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