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2017年9月24日学習内容

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 「死後世界観」その3  死後世界観のまとめ

学習のポイント ――― 「死」や「死後の世界」の真実を伝えるのは、スピリチュアリストの役目

今回は、死後世界観のまとめとして、死の直後から霊界までのプロセスを、もう一度、確認していきました。大半の宗教では、「死」や「死後の世界」について、さまざまな教えを説いています。これまで人々は、そうした宗教の教えにすがって、「死」の恐怖を乗り越えようとしてきました。しかし、多くの情報や知識を手にすることができるようになった現代では、これまで宗教が説いてきた教えは、全く説得力がありません。多くの現代人は、宗教を信じることができず、死への不安や恐怖に苛まれています。

スピリチュアリズムは、霊的事実に基づく「死後世界観」を人々に伝えました。霊界通信によって、あの世にいる霊から情報がもたらされ、それらをもとに死後の世界の真実が明らかにされていきました。それまで宗教が説いてきたような空想的な死後の世界の話ではなく、霊界にいる霊からの現地報告として、詳細な情報が伝えられたのです。

スピリチュアリズムによってもたらされた「死後世界観」の重要なポイントを確認していきます。

①死んでから幽界に入るためには、「死の自覚」が重要
大半の地上人は、死の直後、自分が死んだことが分からず、混乱状態に陥ります。しかし、霊的知識があれば、すぐに自分の死を自覚することができるようになります。霊的知識がなくても、常識的な生活を送ってきた人は、数日から数週間で死を自覚することができます。死を自覚した霊は、最初の死後の世界である「幽界」へ入っていきます。

唯物論者や間違った宗教の狂信者は、死を頑なに否定し、やがて地縛霊になってしまいます。「自分はまだ生きている」と思い込み、地上と同じような生活を続け、中には地上人に憑依して、悪事を働く霊もいます。地縛霊が、死を自覚するようになるまでには、何十年、何百年もかかります。

②幽界の目的は、地上的意識を拭い去る「霊的純化」にある
死を自覚し幽界へ入った新参霊は、まだ地上的意識を持っています。幽界は、地上的意識や地上臭を拭い去り、霊的純化をすることで、霊界という純粋な霊的世界に入るための準備をする場所です。

幽界は、地上とそっくりな世界ですが、地上と大きく違うのは、思念が現実化する世界だということです。地上的な欲望がそのまま形体化し、新参霊は、誰もが幽界は素晴らしいところだと思います。しかし、欲望がなんでも叶う生活にやがて飽きるようになり、物質的欲望を捨て去るようになります。それと同時に、霊的本性が目覚め、霊的成長を求めるようになります。それが、霊的純化のプロセスです。

幽界で、地上的欲望・物質的欲望を心の中から拭い去るという霊的純化のプロセスを経て、本格的な死後の世界である「霊界」へ移行していきます。

③シルバーバーチが初めて明らかにした霊界の界層についての真実
スピリチュアリズムの高級霊界通信によって、霊界の様子が少しずつ明らかにされるようになりました。その中の一つに、「霊界は界層から成り立っている世界である」という霊的事実があります。しかし、界層がいくつあるのかについては、スピリチュアリズムの中でもさまざまな見解がありました。シルバーバーチによって、霊界の界層についての真実が示されたことで、これまでの見解がすべて間違っていたことが明確になりました。

シルバーバーチは「霊界は1つだけであり、その中に霊的進化の程度に応じた無数の界層がある」と述べています。そして、「界層とは、地上人が想像するような地理的に区分された領域・境界線で区切られた領域ではなく、上の層と下の層はつながっている」と説明しています。

霊界は、純粋な霊的世界であるため、地上の言葉では説明できないことばかりです。しかし、シルバーバーチは、そうした困難さの中で、「何とかして地上人に真実を伝えたい」という一心で、できる限りの努力で霊界の様子を伝えてくれました。それは、シルバーバーチをはじめとする高級霊たちの利他愛の顕れです。

私たちは、そうした高級霊たちの愛をしっかりと受け止め、その愛に報いるために、一人でも多くの人に、「死」や「死後の世界」の真実を伝えていく役目にあるのです。

参加者の感想

死の直後から幽界へ向かうためには、「死の自覚」がとても重要であることが再確認できました。地上にあるさまざまな教えの中で、一番正しい教科書である『シルバーバーチの霊訓』を手にしているスピリチュアリストは、とても恵まれた立場にあります。まだ真理を知らない人への伝道は、深い利他的行為であり、自分の霊的成長につながることを感じました。

地上臭の全くない霊界の素晴らしさはどんなだろうか? 霊的成長を目的として、利他愛の実践が仕事となっている霊界は、どんな世界なのだろうか? 今日は、いずれ赴くことになる霊界へ思いを馳せて聞いていました。地上生活でも、少しでも地上臭を取り除き、やがてはむき出しにされる魂を、少しでも恥ずかしくないように高めていきたいと思います。霊界の方々のお手伝いをさせていただくことができるような地上人生を歩んでいきたいと思います。

人生の壁に突き当たったとき、霊的真理をすぐに思い出せることほど強いものはありません。「死」や「死後の世界」について確信が持てるということは、生きる強さにつながると思いました。地上で生きている間にこんな素晴らしい知識を学ぶことができて、感謝する気持ちと同時に、必ず真理普及ができるよう、努力を続けたいと思いました。

私たち人間にショックを与えず、無理なく霊界へ行けるように、という神の配慮と大きな愛を感じました。霊界は利他愛の実践と霊的成長が皆の目的である素晴らしい世界です。地上とあまりにも違うので、そうした世界が存在することが信じられない人も多いと思いますが、スピリチュアリストにとっては憧れの世界です。霊界の方々が苦労して届けてくれた霊的真理を一人でも多くの人に渡していけるよう、努力していきたいと思います。

霊的事実を知ることで、自分は神が造られた摂理の中にいることを強く感じました。霊界は、光輝く素晴らしい世界です。言葉では説明することができない霊界の様子を、地上に生きる私たちに何とか知らせたいと力を尽くしてくれている高級霊の愛の思いに、全力で応えていきたいと心に誓いました。霊たちと同じ「霊的成長」という共通の目的に向けて、努力していきます。

死の直後から霊界までのプロセスを学ぶことで、霊的知識を正しく深く理解することが、地上人にとって本当に重要であることが分かりました。また、自分が今、学んでいることが、あらゆる知識の中で一番学ぶべき知識であることも分かりました。地上人生を歩む中で、物質世界のルールに流されることなく、霊的真理を伝えることで利他愛の実践ができるようになりたいです。

これまでの宗教が説いている「死」や「死後の世界」についての教えは、どれも中途半端であったり、間違った内容ばかりでした。しかしスピリチュアリズムによって明らかにされた内容は、時至っている人々の霊性・知性を納得させる力強いものです。あらためてスピリチュアリズムの素晴らしさを実感し、霊的真理を学べることの恵を感じました。霊界の人々を見習い、純粋な気持ちで、最高の真理を歪めることなく、次の人に手渡していきたいと思います。

死後の世界の知識があるのとないのとでは、死の直後から幽界、霊界へ進むまでの過程に本当に大きな違いがあるのを、あらためて実感しました。その知識は、自分の本質が何であるかを知ることにもなります。「自覚が芽生えると、次第にその境界に反応しなくなる」とシルバーバーチが言っているように、自分は本来は霊であることを少しでも多くの人が自覚できれば、求める環境も物質的なものから霊的なものへと変わってきます。大霊の意図された世界の実現のために、自分の役目を少しでも果たせるよう、日々努力を積み重ねていきたいとの思いがいっそう強くなりました。


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